犬と人の共通点というのは結構多いと感じる。この本の中に次のような記述がある。「基本的に犬は女性よりも男性に従うことが多いようです。理由のひとつは声。野生の群れではリーダーがほかの犬をたしなめるとき低くて太い声を出します。ですから女性が高い声で「いけない」などと言っても、犬には真意が伝わりづらいのです。」(p69より)
声の高い低いというのは、人においてもとても大事なことだと思う。伝える内容にもよるが、緊急でない限り低い声で話す方が聞いている方は受け入れやすい。
動物でも天敵が近づいている時などに発する声は金切り声で、聴いたとたんに背骨に電気が走るようにスイッチが入り、戦うか逃げるかといった防御態勢をとる。もともと脳は、約5億年前に魚類というか弱い存在が強い立場にいた甲殻類に捕食されないために生まれたものである。強い立場であれば変わる必要がないが、弱い立場の者は変わらなければ生き残ることが出来ない、脳とはこのような現実の中で出来上がった苦肉の産物である。
話はずれるが、私たちは良いことよりも悪いことの方が忘れないというのは、脳が危機回避のツールとして生まれたことに由来するから。
じゃぁなんで犬は低い声の方を優先するのか、たぶん身に迫る危機ではないことは状況的に分かっているはずで、相手が何を伝えたいかという前に自分がそれを快しとするかどうか感情が働くのではないか。
高い声というのは警告音がそうであるように気持ち良く耳に入ってこない。受け取る側に緊張状態を作り出す。犬であっても人であっても緊張するのは好きではない。
だから聞かないのではなく、すんなり耳に入ってこないのではないかと思う。
男の子はお母さんに叱られると、お母さんが怒っていることは理解できても、言わんとする内容は理解されないことが多い。
高い音による身体の緊張が脳の活動を妨げるのではないか、しかし女の子は何に怒っているかに無意識に関心が行くと云う。
オスとメスの違いは深い。