「人を頼まないでやるってことは大変ですよ。それが本当の子育てなんですよ。それもお金がなくて人が雇えないんなら別だけども、いちおう稼いでて人を雇わないでやるっていうことはね、へたへたになって帰ってもご飯つくってやるということがね。
これがなかったら、私、役者をしててもしょうがないなと思って、がんばってンですけどね。
(役者よりも子育ての比重が)そりゃ大きいですよ。だから役者やったときにひとつのせりふがで胸に来るんですよ。日常生活がやっぱりね それは離婚も結婚もいろいろあるでしょうけれども、それなりに一生懸命やって、傷ついたり、嬉しかったりしている人たちは、やっぱり会ってすてきですよね。適当に女優というところであぐらかいてる人は、やっぱりすてきじゃないですね。それはもう、私、どの世界でも一緒だと思うのよ。」一切なりゆき p27,28
もう付け加える言葉なんて何もありません。凄い人ですね、当たり前のことをごく自然に言えるんだから。私も病気をして初めて当たり前の日常がどれほど幸せなことか知りました。
病院に向かう車の中からコンビニやドラッグストアに入っていく人を見て良いなぁと思ったのを思い出す。もう二度と出来ないかもしれない、二度と帰ってこれないかもしれない。
切ないというのはこういうことなのか、本当に身を切るような感覚があった。
しかし、考えてみるととても繊細な感覚が生まれるのか、眠りから目を覚ますのか分からないけれど出てくる。そして日常では味わえない細やかな粒子に満たされた空間が自分の周りに広がっていた。
身も心もボロボロのはずなのに結構幸せ感があった。その時に、どんな時でもよくよく見てみると良いことはある。それに心をフォーカスすればいいんじゃん。
大切なことを学んだ。
流れに身を任せるのも生きる上では必要、その中でやれることをやればいいじゃん。