動物において「異種間の場合、基本的には大きい動物のほうが小さい動物より長生きします。ゾウは80年以上生きることもありますが、ハツカネズミの寿命は2~3年です。ネズミの心拍数は1分あたり約600拍と速いのに対し、ゾウは約20拍とゆっくり。その分心臓の負担が少なく、これが長生きするゆえんと言われています。(犬のきもちp143より)」
そうそう思い出した、時間生物学の本川達夫氏の著書「ゾウの時間・アリの時間」の中にゾウとアリの寿命を時計で測る時間によって比較するとゾウとネズミ以上に違うけど、生涯を通して体の中で刻まれる心拍数に換算するとほぼ同じであると書いてあった。
動物が一生の間に打つ心拍は、10から15億回、呼吸は2~3億回すると対応年数が尽きてしまうらしい。
動物の体を作る基になる遺伝子にとっては古くなったものを維持するよりも新しいものに乗り換えた方が生き延びるためには効率が良いらしい。
肉体は遺伝子の乗り物に過ぎないという考え方だが、これではちと寂しすぎる。
ちなみに、生涯の心拍と呼吸が大たい決まっているだけではなく、母体内にいる期間、歩き始める時期、初潮が始まる時期、成熟して生殖可能な体ができるまでの期間なども人においてはだいたい何歳ぐらいと換算できるように、心拍数で見るとどの動物も共通しているそうだ。
だから、ネズミの一生は短くて気の毒だとか、ゾウは長いから幸せだよね、みたいなことはないようで、それぞれがそれぞれの時間の中で生きることを全うしている。
そして、彼らの中には過去というものはないらしい。今があるだけで、そこに意識を集中している。
そうすると私には、人と比較することは無意味なことに思えてくる。前はこうだったと、過去の自分とも比較する。これとて時間の無駄で、先のことを心配するなど論外で、とにかく今を大切にしたい。犬を見習って自分に言い聞かせている。